【古典醸法の原点、“柿渋染め木綿搾り酒”の復刻プロジェクト】
当蔵では「失われた伝統の検証」をテーマに、柿渋で染めた木綿袋を復活させ昔ながらの舟しぼりに挑戦しました。原料米は飛騨古川産の“ひだみのり”を使用。酒造米としての特性は、玄米タンパク質含有率が低く、淡麗でスッキリとしたキレの良い酒を生み出します。昔の製法と米をよみがえらせるだけでなく、現代の技術も取り入れることで精米歩合を60%まで引き上げ「香り」「旨味」をともに増すことを心掛け、純米吟醸たる気品あふれるお酒に仕上げました。味の特徴としては、柿渋の効果でお酒が滑らかになり、舌触り、喉ごしがキレイな、いわゆる昔風のテリのよいお酒になります。 柿渋は繊維の強度を増す特長があるので、補強材として使われていたのです。また柿渋のタンニンはタンパク質と結合して沈殿する性質をもつので、清澄剤としての効果もあります。このように、昭和20年代頃まで柿渋は酒蔵で重要な役目を果たしていたのです。また近年、広島大学の研究発表により、柿渋がノロウイルスに対して抗ウイルス作用を有しており、抗ウイルス剤として利用できる可能性が明らかにされています。
原材料名:米(国産)・米こうじ(国産米)
※未成年者の飲酒は法律で禁止されています。